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COLUMN 17

経営

『経営者と相続』

2022年5月10日

セミナーで特に力を入れて伝えていること。

今回のテーマ、『相続』です。

経営者のみなさんは相続についてどういう認識をお持ちでしょうか?

恐らく大半の経営者の方が意識すらしたことがないと思います。

人生100年のこの時代に多くの方が死を意識するには若すぎますね。

ただだただただ、

経営者はそれでは絶対ダメ。

動画は地主についてなので土地建物その他の財産についてですが、

経営者も本質は変わりません。

一番は自社株式。

その他に現金や株や保険などの金融資産や不動産、宝飾品や貴金属、書画骨董などなど多岐に渡ります。

いつもセミナーで

相続を考えることは持っている人の責任です。

と伝えています。

どういうことか。

残された人『相続人』が争うんですね。

極論を言うと、人は明日100%絶対生きているという保証はないです。

いつそうなっても良いように準備しておくのが持っている人の責任です。

経営におけるリスクマネジメントと同じです。

いざとなった時にいかにスムーズに財産を引き継げるか、経営権を渡せるか、事業や雇用を守れるか、がとてもとても大事です。

ここでポイントになるのが『税理士』です。

税のスペシャリスト。

経営は短期の目線も大事ですが長期的な目線、今回は相続を見据えた目線が絶対必要です。

理由は上記のとおり相続。

いろんな理由で、場所で荒れるんですね。

ただ、悲しいことに相続まで見据えた助言、指導をしている税理士はほぼいません。

得意不得意などなどよくよくじっくり話を聞いて税理士を選びましょう。

※相続税に関しては税理士の質によってとんでもない額の納税額が動きます。

億円単位で納税額が変わりますので自分でも情報を集めたり知識をつけて選定した方がいいです。

知識レベル10段階とすれば1〜3くらいは持つようにしましょう。

0はほんとダメです。

本題ずれましたが、

『経営者と相続』

恐らく一番ネックになるのが自社株です。

非上場株式の価格は基本的にあってないようなもの。

上場株式のようにぱっと価格なんて出ないんですね。

売買や譲渡もされない。

多くの場合オーナー=代表取締役が保有し続けます。

ですので社長個人の資産として認識されにくい、こんな構造ができあがってしまいます。

そして

さぁ、いよいよ相続対策!

となった時、株価にめちゃめちゃ驚いて途方に暮れる、

税理士も特に有効な策を提示してこない、

あまつさえ納税資金を貯めるために役員報酬を上げましょう、

なんて言ってくる始末。

もっと早くにいってくれよ!と心の中で叫んでも時は戻りません。

そして骨肉の『争』続へ、、、、、

ちなみにわたしが今まで聞いた中での非上場株式の評価額は90億円です。

相続税額、株式のみで45億円超、、

ファンドに一部売ることも考えたが一族と雇用のため全て自分が相続する、役員報酬をあげてそこから分割で納めていく、と次期社長になるご子息が仰っていました。

※税理士の罪は重い

ちなみに相続は税金もありますが代償分割という問題もあります。

これもなかなか恐ろしい。

相続財産が株式を1人が相続する場合や不動産等分割できないものに対して認められている制度です。

簡単に説明すると、

①財産を相続できなかった相続人は得られることができたはずの財産を現金に換算して

②相当な金額を財産を相続した人に請求できる、

というものです。

『できる』なのでしなくてもOKですが、

みんなお金は欲しいんですね。

こちらも争いの可能性をぐっと高めます。

巧妙に経営者や地主、持っている人、家族親族を破壊する仕組みです。

ちなみに、相続財産が少なければ少ないほど荒れます。

100億円を分けるとなると端数なんて気になりません。

しかし数百万円を分けるとなると、、

1円単位まで取りたいとなるのが悲しい性です泣

経営者や地主はその地域、共同体の『リーダー』です。

地区会長や消防団長や地域のお祭り、取り決めや神社お寺の総代等々さまざまな中心的役割を担っています。

住民同士で何か諍いが起こった時に間を取り持つ能力、機能をもっているんです。

良い悪い、

偉い偉くないという次元の話ではなく、

まさに

『役割』

ですね。

そしてその役割はまさに受け継がれてきたもの。

じゃあ今年はあなたその役割ね!

と言われても普通の人はできないんです。

特に地方は色濃いです。

最後にですが、

なぜわたしがセミナーやそこかしこで力を入れてお伝えするかというと、

何より実体験です。

わたしは実家がいわゆる地主です。

田んぼと畑が大半ですが

見渡す限りだいたいうちの土地

みたいな家です。

※田畑がほとんどで且つ市街化調整区域で売れない・転用できない多額の固定資産税だけ毎年発生するという地獄

相続税対策のために多額の借金をしてアパートを建て、

相続税はなくなったはいいが、

最終的に親族と1年8か月もめまくってストレスで気がふれそうな時を過ごしました笑

内容は恥ずかしいのでセミナーや勉強会でお話しします^ ^

ということで、明るい相続計画!

あげる方ももらう方もめちゃめちゃ時間をかけてしっかりした準備をして

国の政策の罠にかからず

適切に資産を移転させ

明るい家族、会社、国の未来をつくっていきましょう!!

GHQが埋め込んだ相続税という日本破壊装置(安藤裕×森井じゅん)

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【目次】00:00|導入00:33|相続税の問題点04:05|相続税の計算方法と改正内容09:20|相続税が伝統を破壊する11:19|相続税が格差を是正すると言う欺瞞14:59|相続税に限らない税の問題19:22|目指すべきは皆が豊かな社会動画を….

COLUMN 17

『経営者と相続』

カテゴリー

コラム 経営

コラム筆者

大澤勇太

更新日

2022年5月10日

大澤勇太

株式会社しろく

大澤勇太

東京国税局にて国税調査官として署長表彰を受けるまでに活躍をし、その後 財務省 理財局という日本に於ける年間450兆円とも言われる国家資金の使用方針決定を行う中枢部署に在籍し、現在は企業経営者として活躍する異例の経歴の持ち主。 国税、財務省、そして企業経営者という実体験に基づき特異な視点から多くの経営者に対して「お金」に関するコンサルティングを行なっている。