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COLUMN 04

外資

『命は外資が握っている』

2022年3月25日

水道コンセッション方式というのをご存知でしょうか?

簡単に言うと、公共事業で運営している水道事業をずっと赤字だから民営化して民間にやってもらおう、というものです。

言わずもがな、生命にとって一番大事なものは水です。

水がなければ生命は生きてはいけません。

食べなくてもしばらく生きれますが水を飲まないとすぐしにます。

小泉内閣以降水道の民営化が着々と進められてきました。

また採用している自治体は少ないですが、動画のとおり、浜松市など少しずつ民間に運営を委託する自治体が出てきています。

みなさんは赤字だから、公務員は経営能力ないから、民間がやった方がなんとなくいいのでは、などなど思うかもしれません。

答えは赤字でOKだし、公務員がやればよくて、民間にやらせては絶対ダメ、です。

なぜなら命に関わるから。

命に関わることは赤字でいいし、利益を追求しない公務員がやるべきなんですね。

さらにさらに、タイトルのとおり、今浜松市の水道を運営しているのは水メジャーと言われるフランスの企業です。

昔の言葉で言う黒船、ハゲタカですね。

※今はかっこいい言い方に良いイメージを植え付けられて外資と呼ばれておりますが。

動画であげられていますが、利益を追求する民間企業が何をするかと言うと、値上げですね。

われわれが口にする多くのものは代替可能であったり、食べなくてもいいものがほとんどです。

ただ水は違う。

生活に、生命に直結するものです。

これは本当に危ない。

既に危ない通り越して外資がしっかり握ってしまっているものは多数ありますが、水は本当にやばい。

国でも地方でも声を上げる議員は少ないし、メディアはいつも通り報道しません。

わたしも財務省時代、政務三役、財務省のスーパーエリート官僚、一流と言われている大学教授や専門家が参加する理財局の分科会にアテンドとして参加していましたが、水道コンセッション方式の議論もありました。

※財務省や各省庁HPには分科会の議事録は全てのっていますのでぜひ

当時この人たちは国家観や愛国心など何も感じられず、未来のリスクの議論なくただただ公務員は赤字を垂れ流すから民間にやらせよう、という議論をしていました。

ちなみに、彼らは経営者でもないし、経営経験も恐らくほぼない人たちです。

そんな人たちが全くセンスのない、国を滅ぼす議論をしてそれが人知れず実行されている。

特に水は本当にやばいので早めにあげておきます。

ちなみに赤字はどうするの?という疑問が浮かぶ方もいるかもしれませんが、やはりMMTです。

政府、自治体の赤字は赤字ではないのです。

COLUMN 04

『命は外資が握っている』

カテゴリー

コラム 外資

コラム筆者

大澤勇太

更新日

2022年3月25日

大澤勇太

ゼイムザイム株式会社

大澤勇太

東京国税局にて国税調査官として署長表彰を受けるまでに活躍をし、その後 財務省 理財局という日本に於ける年間450兆円とも言われる国家資金の使用方針決定を行う中枢部署に在籍し、現在は企業経営者として活躍する異例の経歴の持ち主。 国税、財務省、そして企業経営者という実体験に基づき特異な視点から多くの経営者に対して「お金」に関するコンサルティングを行なっている。